誰の声?

我が家は3人家族。

 

娘と夫と私。

 

赤ちゃんを授かるのをまっている。

 

 

ある日、ソファーでうとうとしていると声が聞こえてきた。

 

「イエーイ!」「やったー!」という感じの複数人の歓声。

 

 

今日は排卵日、卵が着床したのかな?

 

うれしい!

 

 

過去世が見える人にセッションしてもらった。

 

「妊娠中でホルモンバランスが変わって

 

イライラしてる?」と言われた。

 

えっ!とビックリしつつ、確かに身体が妊娠中みたい。

 

「もしかして」がまた一歩確信に近づく。

 

 

それから2週間して、

 

寝る前に、インナーチャイルドに意識を向けてみた。

 

インナーチャイルドのいる空間に着くと

 

いつもは晴れたビーチなんだけど

 

今日は空が暗く、波が大きく荒れている。

 

インナーチャイルドは、私を見るとすぐ駆け寄ってきた。

 

抱きあげて、2人で荒れ模様の波打つ海を眺める。

 

 

インナーチャイルドは、泣いていない、怒っていない。

 

ただ、ビックリしていた。

 

私たちは寄り添って立ち尽くすだけだった。

 

 

翌日、生理が来た。

 

昨日のはそういう暗示だったの…。

 

 

この一喜一憂するループから離れたいもんだなぁ。

 

できれば、おめでたい方で。

 

海外から見た世界情勢

以前の台湾の記事でご紹介した、

藤井厳喜さん(ふじいげんきさん)の

無料で配信されてる動画をご紹介します。

 

f:id:ayumi-zzz:20200113185202j:image

 

https://youtu.be/VNu0Du7-4tY

 

内容は、こんなラインナップ。

それぞれの題目について少し見解を述べられたあと、

この無料版では、この中から

「チャイナ経済大不況」について説明してくれています。

f:id:ayumi-zzz:20200113184251p:image

 

藤井厳喜さんとはどんな方かというと…

ハーバード大学国際問題研究所・日米関係プログラム研究員、政治学部助手を経て帰国。

1982年8月以来、発行している会員制情報誌「ケンブリッジ・フォーキャスト・レポート」は、1990年代の日本のバブル崩壊アメリカの株価上昇、2008年9月以来の世界金融恐慌などの大胆な予測を数多く的中させてきた。ゼネラリストとして、未来を的確に見抜くその予測能力は、内外の専門家から高く評価されている。

 

写真、プロフィールともに

ご自身のオフィシャルサイトのプロフィールより。

「日本を変えられない」という無力感を克服する方法②

メルマガ、ロシア政治経済ジャーナルより転載。

 


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▼自分の人生を希望に満ちたものに

 

「俺は世界を変える!」といえば、ほとんど実感がわきま
せん。


「俺は、日本を変える!」

そういって、真剣に活動している知人はたくさんいます。


ですが、ほとんどの人にとって「日本を変える!」という
のは実感圏ではないでしょう。

ですが、「自分の人生をよりよいものにしよう!」という
のは、実感圏ですね。


「もっと健康になろう!」

「もっと家族と仲よくしよう!」

「もっと会社に貢献しよう!」

「もっと収入を増やそう!」


これは、実感の世界です。

そして、私たち自身が、より健康で、より幸せで、より
豊かになると、

日本国も少し健康で、幸せで、豊かになります。


一つ例をあげます。

私の知人のお蕎麦屋さんは、新世紀に入って「廃業しよ
うか・・・」と悩んでいました。

若い世代は、ほとんど都会に出てしまい、地元の客が激
減していた。

正直いうと、その地域のお店は、どこも同じような状況
でした。

ところがそのお蕎麦屋さんは、決意して「ネット集客」
を勉強することにしました。

それで、観光客がたくさん来るようになり、復活するこ
とに成功した。

大事なのは、このお蕎麦屋さんが復活したことで、取引
先も皆元気になったこと。


そう、あなたの会社が儲かると、取引企業もみんな儲か
るようになる。

これが、「自分が幸せになると、周りも幸せになる」の
意味です。


自分が幸せになるのに、誰の許可も必要ありません。

そして、あなたの幸せは、波及していきます。

 

●●日本の生き筋 家族大切主義が日本を救う

詳細は↓
https://amzn.to/2zn4gC3

 

を出版した後、「私たちには何ができますか?」というメ
ールをたくさんいただきました。

それで、「日本復活のために、私たちはどう生きればいい
か」をテーマにした本の準備を進めています。

完成した暁には、是非ご一読ください。


「無力感」は、広大な世界とか、全日本とか、大きなもの
を見すぎるところから起こってきます。

もちろん、世界の大局を理解することは必須。

ですが、まず自分ができる小さなことから変えていきまし
ょう。

「これが日本を変える、小さな一歩になる!」と信じて。

 

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メールマガジン「ロシア政治経済ジャーナル」


発行者 北野 幸伯


Copyright (C)RPE JournalAll Rights Reserved. 358

自由を守る「祈戦」

今日たまたま目にした漫画記事。

香港のデモについて。

 

https://note.com/tomomishimizu/n/nb07dad4bec2d

 

次はあなたの国の番だ。という一文が。

 

私は、中国共産党を責めたいのではない。

自由の権利を主張したいのです。

 

少数民族は、漢民族でないから。

香港、台湾は、共産主義でないから。

「私たち民族に従いなさいよ。」

「マイノリティーは、身を捧げて私たちに貢献しなさいよ。」

って…

「みんな違ってみんないい」だろーーがぁぁあああ!!!

 

 

日本の政治、メディア、教育、に於ける共産主義の影響は…という視点を持つことも必要なのかも。

中華の思想には、世界統一が視野に入っているのかも…。

 

「日本を変えられない」という無力感を克服する方法①

メルマガ、ロシア政治経済ジャーナルより転載。

 

このメルマガを発行されている、北野さんは、日本人として初めて、ロシア外務省付属モスクワ国際関係大学(MGIMO)を卒業。政治学修士

(MGIMOは、ソ連時代「卒業生の半分は外交官に、半分はKGBに」と言われたエリート大学。現在も、ロシア外交官の大半は同大学出身者が占める)

卒業と同時にカルムイキヤ自治共和国大統領顧問に就任したという経歴の持ち主です。

現在ロシアにお住まいで、ロシア外交官の裏側や、「海外から見た日本」という視野で日本への愛情を込めて、世界情勢に関する情報を発信されています。


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「日本を変えられない」という「無力感」。

どうすれば克服できるのでしょうか?


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★「日本を変えられない」という無力感を克服する方法

 

全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


まず、お知らせから。

北野幸伯のユーチューブチャンネルができました。

メルマガで書いていない話、たくさんしています。

よろしければ、チャンネル登録お願いします。

https://www.youtube.com/channel/UCmZhCyNWdRuqcIBc47GwhYg

 

では、本題。

28年ぶりに日本に帰ってきて、見た感じ、何も変わってい
ないように思えました。

日本は、清潔で、安全で、秩序があって、自然がきれい。

日本人は、勤勉で、誠実で、正直で、親切。

冬でも、晴れの日が多く、実に快適で幸せです。


しかし、人々の心の中で、とても重要な変化が起こったこ
とがわかりました。

それは、人々が「希望を失っている」ということです。

そして、「日本をよくすることができる」という確信がな
く、

「日本の衰退は不可避」


と「無力感」にとらわれている。

皆さんは、どうですか?

同じように無力感にとらわれていませんか?

今日は、この問題について考えてみましょう。

 

▼世界も日本もよくなっているという事実

 

「日本はもうダメだ!」と多くの人がいいます。

「世界はもうダメだ!」と思っている人もたくさんいます。

「世界は、どんどん悪くなっている」と主張する人もいま
す。


しかし、事実をみると、世界はどんどんよくなっています。

たとえばオバマさん。

200年前にアメリカで生まれたら、奴隷です。

それが、今では大統領になれる。


100年前、世界のほとんどの地域は、欧米列強の植民地でし
た。

今では、どんな大国でも、露骨に植民地をつくることはで
きません。


日本もよくなっています。

私が小学校1年生の時、担任は女性の先生でした。

正直、体罰は日常茶飯事。

宿題を忘れたら、げんこつで頭を叩かれたり、耳をひっぱ
られたり。

そのことを問題視する人は、誰もいませんでした。

次に担任になった先生は、教室で授業中にたばこを吸って
いました。

誰も文句をいいませんでした。

今は、体罰とか、たばことか、メチャクチャうるさくなり
ましたね。

私は、いいことだと思います。


生活面では、たとえば「犬のフンは、飼い主が持ち帰る」
という習慣が確立していませんでした。

それで、近所の神社でしょっちゅう犬のフンをみかけまし
た。

今、道路に犬のフンが落ちていたらびっくりしますね。

ちなみに、ロシアでは、未だに「犬のフンは、飼い主が処
理する」という習慣がありません。

それで冬、白い雪の中に、点々とフンが見え、なんともい
えない光景になります。


一年前と比べるとあまり違いは見えませんが、たとえば私
が子供だった40年前とかと比べると、その差は歴然です。

今現在も、日本国はよくなりつづけています。

たとえば、外国人は、「日本の公立学校にはエアコンがな
いところが多い」と聞いて、

「ハイテク大国なのになぜ?????」

と驚いていました。

ここ数年、ようやく、「学校にエアコンは必須でしょ」と
いう話になってきました。


というわけで、皆さん、「世界も日本もよくなっている」
という事実を認識しましょう。

 

▼冷静にできることをする

 

日本最大の問題といえば、「自虐史観」でしょう。

私はモスクワに留学して、「日本と日本人は、愛され、尊
敬されている」ことに気がつきました。

それで、速やかに自虐史観を卒業できた。

1999年にメルマガをはじめてから、一貫して「自虐史観
バカバカしいので捨てましょう」と書きつづけてきました。

なかなか変わらないように思えましたが、今日本から自虐
史観は消えつつあります。

もちろん、私が書いてきたこととは、関係ないでしょう。

いろいろな先生方が、「自虐史観を捨てましょう」と主張
され、ゆっくり変わってきた。

だから、「何も変わらない」ように見えても、あわてず、
あきらめず、冷静に、働きかけつづけることが大事です。


ショーシャンクの空に」でアンディは、刑務所の図書館
があまりにも貧弱だと嘆きました。

それで、州議会に週1で手紙を書き始めた。

6年後、州議会は、刑務所の図書館に予算をつける決定をく
だします。

その時、アンディは、


「たった6年で!」


と喜びました。

そして、「もう議会に手紙を書くにはやめるのか?」とき
かれると、

「これからは週に2回書くよ!」

といって笑いました。


私は、中国の「反日統一共同戦線戦略」について7年間書
きつづけています。

●こちら↓
http://rpejournal.com/rosianokoe.pdf#search=%27%E5%8F%8D%E6%97%A5%E7%B5%B1%E4%B8%80%E5%85%B1%E5%90%8C%E6%88%A6%E7%B7%9A%27

全日本人がこのことを知るまで、後30年は書きつづけまし
ょう。


そして今は、習近平国賓訪日に反対しています。

最近は、メルマガの最後に


<「習近平国賓訪日に反対」

なかた、是非総理官邸
にメールをお送りください。↓
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html

デモより効果があるみたいです。

「日本がまた敗戦」とならないよう、お願いいたします。>


と貼りつけています。

そして、大変多くの読者さんから「官邸にメールを書き
ました!」と報告をいただきました。

皆さん、どんどんメールを書きましょう。

主権者としての権利を行使しましょう。

 

 

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メールマガジン「ロシア政治経済ジャーナル」


発行者 北野 幸伯


Copyright (C)RPE JournalAll Rights Reserved. 358

反日活動の実態

日本に住んでいる私たちは知らない

中国、韓国の方の情報操作。

「日本がかつて戦争でしたひどい事」というのを、

中国、韓国の方が個人単位やコミュニティで発信したり

各国で公共の場に慰安婦像を設置しようとしたりする

慰安婦の事実は無かったと言われています。)

ということが起きているようです。

 

その発信内容が真実かどうかに関わらず

海外(欧米諸国など)では、

その情報が俄かに信じられ

その海外コミュニティに暮らす日本人が

肩身の狭い思いをしたり、差別されたりしている

そうです。

山岡氏は反日工作と呼んでいます。

 

まじか。中国、韓国人、やることえげつないな〜。

こわ〜ヽ(´o`;

 

ではなく!

実際に海外で日本人が辛い目に遭っていること。

その情報により世論が動き、

外交上の日本の不利益が起こりうるということ。

私たちは、まず知ることで対策を考えなければいけない

ようです。

 

まず、私たち日本人の置かれている状況を、

みんなが知ることが必要なのです(`・ω・´)うん

 

 

以下に紹介する山岡氏は、弁護士であり、

たまたま目にした海外に住む日本人からのSOSの

メッセージで、

そのコミュニティに突如設置されることになった

慰安婦像撤去のために尽力された方です。

(無事に慰安婦像は撤去され、

 その日本人の方たちは守られたそうです。)

 

さて、そんな山岡氏のメルマガで

海外の反日活動の様子を紹介されていましたので、

引用させていただきます。

 

以下山岡鉄秀氏のメルマガより

___

 

海外に住む山岡先生の協力者の方から

貴重な情報をいただきました。

 

=============

情報戦略アナリスト:山岡鉄秀氏の講座

「日本人のための情報戦入門」をご覧になった

 

カナダにお住いのお客様から、

このような現地の情報をいただきました…

 

"私はカナダに住んでいますが、

中国人コミュニティが政治的資金を使って

ボランティアなどに入り込み活躍しています。

 

彼らが居なければもう社会が

発展しないような仕組みに

なりそうな雰囲気です。

 

本来いる白人やその他の民族は

彼らの会社の下で働くしか

あまり働き口がないほどです。 

 

沢山のカフェやお店で

日本人のワーホリの子供たちが

中国人オーナーの下で働いています。

 

また、

 

・私のよく知っている白人の青年が、

バスに乗っている時、

中国人のおばさんが寄ってきて

南京虐殺の用紙を出していかに日本軍が悪いか、

是非南京虐殺日の設定に協力するよう

プロパガンダされたようです。

 

・この地で活躍している中国人の政治家が、

お年寄りの中国人達をバスに集めて

投票に連れていき先導している報告が

白人の友人からありました。

 

・私が住んでいる周りには沢山の

中国人学生向けの塾が立ち並んでいます。

Vancouver Debate Academyの生徒たちは

中国の子供達で溢れているようです。

この国はディベートがうまい子が

いい職につける国です。

 

日本に対して行われる反日活動や、

日本の子供達の未来が心配でなりません。

 

山岡氏のお話を聞きまして

徒然に書かせていただきました。

 

山岡氏のご活動は大変貴重で勇気づけられます。

 

どうぞ素晴らしい日本を守るために

ご活躍くだることありがたく思います。" 

 

(2019/11/9投稿 匿名希望 さま)

 

 

日本にいてはなかなか知ることのできない

海外で暮らす方の本当の声を、

 

ぜひあなたにも知っていただきたいと思い

ご紹介させていただきました。

 

これ以外にも、山岡氏の元には

オーストラリアやヨーロッパから

現地の声が集まっているようです…

 

 

ダイレクト出版 山岡事業部 大山千春

 

 

 

山岡先生の情報をもっと知りたい方はこちら

Youtubeチャンネル「THE STANDARD JOURNAL」

 

日本人の勝算

メルマガ、ロシア政治経済ジャーナルより転載

 

★日本人の勝算

Journal===================================

ロシア政治経済ジャーナルNo.2100

2019/12/20

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ベストセラー、


●日本人の勝算 ~ 大変革時代の生存戦略

詳細は ↓
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を読みました。

著者のデービット・アトキンソンの経歴は、とてもユニー
クです。

1965年イギリス生まれ。

日本在住30年。

オックスフォード大学「日本学」専攻。

裏千家茶名「宗真」拝受。


1992年ゴールドマン・サックス入社。

金融調査室長として日本の不良債権の実態を暴くレポート
を発表し、注目を集める。

2006年に共同出資者となるが、マネーゲームを達観するに
至り2007年に退社。

2009年創立300年余りの国宝・重要文化財の補修を手掛け
る小西美術工藝社に入社、2011年同会長兼社長に就任。

2017年から日本政府観光局特別顧問を務める。>


日本在住30年というと、1989年ですね。

バブル絶頂と、その後の「暗黒の30年」を日本で見つづけ
てきた。

長年ゴールドマンサックスで勤務されたので、金融のプロ。

こんなデービッド・アトキンソンさんは、日本復活のため
に何が必要だと考えておられるのでしょうか?

 

▼日本の根本問題

 

アトキンソンさんが考える「日本の根本問題」は、「人口
減少」です。

彼は、国連のデータを基に、2016年と2060年の人口差を予
測しました。

24pに出てくる予測だと


アメリカの人口は2060年、2016年比で25%増えます。

カナダは、25.5%増加。

イギリスは、17.4%増えます。

フランスは、11.3%増える。

インドは、なんと31.8%の増加。


今度は、減少する方を見てみましょう。

中国は、9%の減少。

一人っ子政策の副作用が出てきます。


ドイツは、マイナス12.8%。

イタリアは、マイナス8.5%。

最近出生率が1を切ったといわれる韓国は、マイナス5.6%。

ロシアは、マイナス13.4%。

ロシアは、政策で出生率を1.16から1.75まで上げることに
成功したのですが、また下がるのでしょうか。

スペインは、マイナス7%。

日本は?

2060年の人口は、2016年比でどうなるのでしょうか?

なんとなく「減る」と思っているでしょうが。

何%減る???

答えを紙に書いてから、先に進んでください。

答えは・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

マイナス32.1%!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

日本は、「人口減少率」で、ダントツ世界一です。

それで、親日のルトワックさんも、

日本が嫌いと思われるジム・ロジャーズさんも、


口をそろえて、

少子化、人口減少が日本最大の問題だ!」

といいます。


最大の問題は、日本政府と政治家さんが全然気にしていな
いことでしょう。

自民党は、「アメリカ製憲法を少しいじって歴史に名を残
したい」などと考えている。

野党は、「桜の会」のことしか考えていないようです。


(ちなみに、アトキンソンの話は、「人口減少は、不可避
な流れ」という前提で進んでいきます。

ですが、私は、「移民に頼らずとも人口を増やす方法はあ
る」と考えています。

その方法を知りたい方は、


●日本の生き筋 家族大切主義が日本を救う

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をご一読ください。)

 

▼労働者の質が高く、生産性が低い日本

 

この本の中で、アトキンソンさんは、人口減少に負けない
国づくりの方法を、いろいろと提示しています。

全部書くスペースはないですし、あまりにもネタバレしす
ぎになるのも問題でしょう。

そこで、私が「面白い」と思った点を、少しあげておきま
す。


アトキンソンさんは、「日本人の人材の質」が非常に高い
ことに注目しました。

World Economic Forum2016 のデータによると、OECD諸国
の「人材の質」ランキングで、

日本は世界4位です。

ちなみに、1位は私が08年から絶賛しつづけている国フィン
ランド。

2位はノルウェー、3位はスイスです。

ちなみにアメリカは24位、韓国は32位。

つまり、「日本人は優秀だ」と。


一方で、日本の労働生産性が、あまりにも低いことにも注
目しています。

世界銀行のデータ(2016年)によると、

日本の労働生産性は、世界29位!

ちなみに、1位はルクセンブルグ

4位シンガポール、9位アメリカ、19位イタリア、25位スペ
イン。


「なぜ日本の人材の質は高いのに、労働生産性はこんなに
低いのだろう?」


という問題意識がでてきました。

 

最低賃金が異常に低い日本

 

さらに気がついたのは、日本の最低賃金が「低すぎる」と
いうこと。

189pに出ている表(最低賃金購買力平価、米ドル)によ
ると、


日本の最低賃金は、6.5ドル。

これは、韓国の7.36ドルより低い。

台湾の8.75ドルよりも低い。

ちなみに、アメリカは8.5ドル、イギリスは9.38ドル、ド
イツは10.56ドル、フランスは11.03ドル です。

 

最低賃金を上げると、生産性が上がる

 

アトキンソンさんは、


最低賃金を上げると、生産性も上がる」


というはっきりとした傾向があることを指摘されています。

 

<欧州を中心に、生産性を向上させる効果がもっとも期待
され、

実施されている経済政策は、継続的な最低賃金の引き上げ
です。

最低賃金と生産性の間に、強い相関性が認められるからで
す。>(168p)

 

彼は、成功例としてイギリスをあげています。

イギリスには1999年まで、「最低賃金」がありませんでし
た。

その後、継続的に最低賃金を引き上げた。


2000年2.78%。
2001年10.81%。
2002年2.44%。
2003年7.14%。
2004年7.78%。
2005年4.12%。
2006年5.94%。
2007年3.18%。
2008年3.8%。
2009年1.22%。
2010年2.24%。
2011年2.53%。
2012年1.81%。
2013年1.94%。
2014年3.01%。
2015年3.08%。
2016年7.46%。
2017年4.17%。
2018年4.4%

そして、ここ20年の最低賃金の平均引き上げ率は、年4.17
%!!!


本当に驚きました。

こんなことをしたら、「倒産が激増するのではないか?」
と普通は思いますよね?

私もそう思いました。


アトキンソンさんは、「最低賃金引き上げで生産性があが
る6つの理由」を記しています。


1、もっとも生産性の低い企業をターゲットにできる

考えてみると、「最低賃金を上げられて困る企業」は、現
在「最低賃金で労働者を雇っている会社」です。

労働者の立場からいえば、「安くこきつかう会社」という
ことでしょう。

こういう企業に賃上げを強制し、生産性を上げさせる効果
がある。


2、効果は上に波及する

3、消費への影響が大きい

最低賃金で働いている人たちの所得が増えるので、その
増加分は、ほとんど消費に向かうでしょう。

4、雇用を増やすことも可能

5、労働組合の弱体化

6、労働生産性向上を強制できる

 

▼イギリスでの検証結果は?

 

年平均4%以上の最低賃金引き上げを20年にわたってつづ
けたイギリス。

どういう結果になったのでしょうか?

倒産と失業者が激増したのでしょうか?

アトキンソンさんは、「その後のイギリス」について書い
ています。


1、失業への影響はなかった

イギリスの最低賃金は、1999年の3.6ポンドから2018年
の7.83ポンドまで2.2倍引き上げられた。

2018年の失業率は、4%。

これは。1975年以降でもっとも低い数字。

つまり、「最低賃金を上げると失業が増える」ことはなか
った。


2、サービス業がより影響を受けた

サービス業では、失業が増えず、生産性は1998年から2000
年の間に11%向上した。


3、生産性が向上した

4、生産性の高い企業ほど雇用を増やした


別の場所で、アトキンソンさんは、最低賃金引上げの重要
な効果について触れています。

最低賃金引き上げで、


「格差が縮小した」

 

<先進国では格差が拡大している国がほとんどですが、

イギリスはその中で格差が縮小している数少ない国の1つ
になっています。>(198p)

 

▼ていうか、韓国はダメだったよね?

 

最低賃金引上げというと、真っ先に思い浮かぶのは、文在
寅さんの顔でしょう?

アトキンソンさんも、「韓国の失敗例」について触れてい
ます。

 

<日本の最低賃金を引き上げるべきだと主張すると、

必ず反論が沸き上がります。

その反論の根拠として使われるのが、

韓国で2018年1月に実施された16%の引き上げです。

たしかに韓国の場合、失業者の増加など、引き上げによる
悪影響も確認できます。

しかし、韓国で悪影響が出たのは、引き上げ方に問題があ
ったからです。>(187~188p)

 

どんな問題があったのでしょうか?

 

<韓国で一気に16%も引き上げるのは、さすがに極端すぎ
ました。>(188p)

 

まさに「過ぎたるは及ばざるがごとし」ですね。

しかし、アトキンソンさんは、韓国の失敗例がすべてでは
ないとおっしゃいます。

 

<日本の人材評価は世界第4位なのに対し、

韓国は第32位です。

たしかに、韓国で日本より高い最低賃金を設定すると、

影響が出るのは避けられないでしょう。

しかし、人材評価第32位の国の例を、

都合よく世界第4位の国に当てはめて使うというのはいか
がなものかと思います。>(188p)

 

▼人口削減問題 = 財政問題

 

アトキンソンさんは、


・日本の根本問題は、人口減少問題だ


と指摘しました。

この問題を解決するためには、


・生産性を上げなければならない


生産性を上げるためには、


最低賃金を継続的に上げる必要がある。


(ここでは、一つの方策だけ書いていますが、本の中には
さまざまな方法が記されています。)


ところで、「人口減少」は、なぜ問題なのでしょうか?

 

<これからは高齢化によって、無職の人が激増します。

彼らの年金を払う予算が入ります。

高齢者ですから、医療負担も大きく、その財源も必要です。

しかし、給料をもらっている世代は激減します。

となると、その税負担のために生産年齢人口の給料を増や
す必要があります。

所得増加を実現するには、生産性向上が必要条件です。

これは大きな政策転換となります。>(213p)

 

日本の財政が破綻しないためにはどれだけ生産性をあげな
ければならないのでしょうか?

 

<人口が減る分を補って、

経済を縮小させないためには、

どれだけ生産性を向上させなくてはいけないのかを計算す
ることができます。

なんと毎年1.29%ずつ、生産性を向上させる必要があるの
です。>(216p)


これって、どうなのでしょうか?


<世界ではこの50年間、毎年1.8%ずつ生産性が向上してき
ています。>(216p)

<これはかなり現実的だと思います。>(同上)

 

というわけで、今回はデービッド・アトキンソンの本をご
紹介させていただきました。

日本の根本問題は、人口減少。

それで財政が破綻する。

これを回避するためには、生産性を向上させなければなら
ない。

生産性を向上させるために、最低賃金を継続的に引き上げ
よとのことでした。

もちろん、ここで書いたことは、本のごくごく一部です。


日本在住30年。

日本を間違いなく愛している元ゴールドマン・サックス
エリートの、「日本復活論」。

是非ご一読ください。

 

●日本人の勝算 ~ 大変革時代の生存戦略

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