「日本を変えられない」という無力感を克服する方法①

メルマガ、ロシア政治経済ジャーナルより転載。

 

このメルマガを発行されている、北野さんは、日本人として初めて、ロシア外務省付属モスクワ国際関係大学(MGIMO)を卒業。政治学修士

(MGIMOは、ソ連時代「卒業生の半分は外交官に、半分はKGBに」と言われたエリート大学。現在も、ロシア外交官の大半は同大学出身者が占める)

卒業と同時にカルムイキヤ自治共和国大統領顧問に就任したという経歴の持ち主です。

現在ロシアにお住まいで、ロシア外交官の裏側や、「海外から見た日本」という視野で日本への愛情を込めて、世界情勢に関する情報を発信されています。


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「日本を変えられない」という「無力感」。

どうすれば克服できるのでしょうか?


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★「日本を変えられない」という無力感を克服する方法

 

全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


まず、お知らせから。

北野幸伯のユーチューブチャンネルができました。

メルマガで書いていない話、たくさんしています。

よろしければ、チャンネル登録お願いします。

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では、本題。

28年ぶりに日本に帰ってきて、見た感じ、何も変わってい
ないように思えました。

日本は、清潔で、安全で、秩序があって、自然がきれい。

日本人は、勤勉で、誠実で、正直で、親切。

冬でも、晴れの日が多く、実に快適で幸せです。


しかし、人々の心の中で、とても重要な変化が起こったこ
とがわかりました。

それは、人々が「希望を失っている」ということです。

そして、「日本をよくすることができる」という確信がな
く、

「日本の衰退は不可避」


と「無力感」にとらわれている。

皆さんは、どうですか?

同じように無力感にとらわれていませんか?

今日は、この問題について考えてみましょう。

 

▼世界も日本もよくなっているという事実

 

「日本はもうダメだ!」と多くの人がいいます。

「世界はもうダメだ!」と思っている人もたくさんいます。

「世界は、どんどん悪くなっている」と主張する人もいま
す。


しかし、事実をみると、世界はどんどんよくなっています。

たとえばオバマさん。

200年前にアメリカで生まれたら、奴隷です。

それが、今では大統領になれる。


100年前、世界のほとんどの地域は、欧米列強の植民地でし
た。

今では、どんな大国でも、露骨に植民地をつくることはで
きません。


日本もよくなっています。

私が小学校1年生の時、担任は女性の先生でした。

正直、体罰は日常茶飯事。

宿題を忘れたら、げんこつで頭を叩かれたり、耳をひっぱ
られたり。

そのことを問題視する人は、誰もいませんでした。

次に担任になった先生は、教室で授業中にたばこを吸って
いました。

誰も文句をいいませんでした。

今は、体罰とか、たばことか、メチャクチャうるさくなり
ましたね。

私は、いいことだと思います。


生活面では、たとえば「犬のフンは、飼い主が持ち帰る」
という習慣が確立していませんでした。

それで、近所の神社でしょっちゅう犬のフンをみかけまし
た。

今、道路に犬のフンが落ちていたらびっくりしますね。

ちなみに、ロシアでは、未だに「犬のフンは、飼い主が処
理する」という習慣がありません。

それで冬、白い雪の中に、点々とフンが見え、なんともい
えない光景になります。


一年前と比べるとあまり違いは見えませんが、たとえば私
が子供だった40年前とかと比べると、その差は歴然です。

今現在も、日本国はよくなりつづけています。

たとえば、外国人は、「日本の公立学校にはエアコンがな
いところが多い」と聞いて、

「ハイテク大国なのになぜ?????」

と驚いていました。

ここ数年、ようやく、「学校にエアコンは必須でしょ」と
いう話になってきました。


というわけで、皆さん、「世界も日本もよくなっている」
という事実を認識しましょう。

 

▼冷静にできることをする

 

日本最大の問題といえば、「自虐史観」でしょう。

私はモスクワに留学して、「日本と日本人は、愛され、尊
敬されている」ことに気がつきました。

それで、速やかに自虐史観を卒業できた。

1999年にメルマガをはじめてから、一貫して「自虐史観
バカバカしいので捨てましょう」と書きつづけてきました。

なかなか変わらないように思えましたが、今日本から自虐
史観は消えつつあります。

もちろん、私が書いてきたこととは、関係ないでしょう。

いろいろな先生方が、「自虐史観を捨てましょう」と主張
され、ゆっくり変わってきた。

だから、「何も変わらない」ように見えても、あわてず、
あきらめず、冷静に、働きかけつづけることが大事です。


ショーシャンクの空に」でアンディは、刑務所の図書館
があまりにも貧弱だと嘆きました。

それで、州議会に週1で手紙を書き始めた。

6年後、州議会は、刑務所の図書館に予算をつける決定をく
だします。

その時、アンディは、


「たった6年で!」


と喜びました。

そして、「もう議会に手紙を書くにはやめるのか?」とき
かれると、

「これからは週に2回書くよ!」

といって笑いました。


私は、中国の「反日統一共同戦線戦略」について7年間書
きつづけています。

●こちら↓
http://rpejournal.com/rosianokoe.pdf#search=%27%E5%8F%8D%E6%97%A5%E7%B5%B1%E4%B8%80%E5%85%B1%E5%90%8C%E6%88%A6%E7%B7%9A%27

全日本人がこのことを知るまで、後30年は書きつづけまし
ょう。


そして今は、習近平国賓訪日に反対しています。

最近は、メルマガの最後に


<「習近平国賓訪日に反対」

なかた、是非総理官邸
にメールをお送りください。↓
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html

デモより効果があるみたいです。

「日本がまた敗戦」とならないよう、お願いいたします。>


と貼りつけています。

そして、大変多くの読者さんから「官邸にメールを書き
ました!」と報告をいただきました。

皆さん、どんどんメールを書きましょう。

主権者としての権利を行使しましょう。

 

 

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発行者 北野 幸伯


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